Andrew Kerr アンドリュー・カー
The gallery is beside a church, apartments and a small park with fountain

10 JUL – 6 SEP 2015


ラットホールギャラリーでは2015年7月10日から9月6日まで、アンドリュー・ カーの個展を開催いたします。新作のペインティングが発表される本展は、日本で 初めてカーの作品を目にすることができる機会となります。


Andrew Kerr
Proboscis, 2014
Acrylic on paper
30.5 x 23 cm
Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow

1977年、グラスゴー生まれのアンドリュー・カーは、ペインティングやファウンドオブジェと紙からなる立体作品で知られています。親密さを感じさせる小ぶりなサイズがその多くを占めるカーの作品は、自身の日常生活からのインスピレーションや日々の光景をもとに制作されています。しかし、ただ事物を観察したままに描くのではなく、具象とも抽象とも言い切れない場所で、事物の形や色彩そして物質性といった特性を拡張し、事物と作家自身の内的空間との間の特異な関係を際立たせています。

カーのペインティングでは、彼の特徴である、アクリル絵具の彩度を抑えた色による筆触や重なりが画面全体を支配し、安定した構図が一貫して打ち崩されることで、予想もつかない、抑制の利いた、それでいて詩的な光景が生み出されています。その画面は、印象派やシュルレアリスム、ナビ派、そしてアメリカ抽象絵画の先駆けアーサー・ダヴの抽象画を想起させます。

カーの制作は、スタジオの床に制作進行中のペインティングが複数まき散らされた状態で行われるため、作品それぞれには、予期もしない接続から生じた要素が入り込み、色彩を実験的に操作したイメージ構築が追究されています。また、段ボールや木材、発砲スチロールや木の葉といった、一見とるにたりない、そして時には打ち捨てられてもいるような物質を用い、作品制作に彫刻的な次元を導入しています。そうした物質はペインティングの支持体やフレームとして用いられ、見る者に視覚や思考の慣習的な制限から解き放つような知覚経験をもたらしています。


Andrew Kerr
Untitled, 2014
Acrylic on canvas
30.5 x 46.5 cm
Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow


Andrew Kerr
Untitled, 2014
Acrylic on paper, ink on paper
75.7 x 97.5 cm
Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow


Andrew Kerr
Untitled, 2014
Acrylic on paper, wood, paper, paint
25 x 179 x 3.8 cm
Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow


Andrew Kerr, the Other Shop, Installation view, The Modern Institute, Glasgow, 2014

 

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